おおいた七つの蔵物語 小野酒造
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麦焼酎 黒岳
麦の深いこくや香ばしさがふっくらとした美味さとなって。[常圧][減圧]両方の特性を豊かに持つ麦らしい麦、懐かしい味わいの焼酎です。
麦焼酎 黒岳
焼酎の名前にもなっている黒岳は、標高1587m、九州の山々の中で最も自然の原形をとどめる山であり、麓の男池からは毎分14トンを超えるミネラルたっぷりの天然水が湧いている。また黒岳から供給される豊富な水は、大分県でも有数の穀倉地帯である庄内平野を潤している。

〒879-5413
由布市庄内町大字大竜ウソノ尾2700
TEL 097-582-0423
FAX 097-582-2702
優しさとたくましさ、くじゅう山群唯一の原生林「黒岳」を想う

 大分の名峰の中でもとりわけ自然がありのままの姿で残る黒岳。くじゅう山群でただ一つ残る原生林で、その麓の男池には大分を代表する名水が太古の昔からこんこんと湧いています。その黒岳を仰ぎ見る場所にこの蔵が建っています。麦焼酎「黒岳」は蔵を代表する焼酎。麦焼酎特有の飲みやすさに、蔵の個性が心地良く加わりました。
 さて、この蔵の個性を引き出したのが、ずいぶんと年季の入った常圧式の蒸留器です。世の中の焼酎の好みが、減圧式で醸されるすっきりとした味わいに一気に傾いて行った時、いったんは稼動を中止、まさに”お蔵入り“となった蒸留器でした。一度は世の中に取り残された蒸留器を再び蘇らせてみると、そこからなんとも懐かしく、味わい深い焼酎が生まれました。「蒸気で蒸留するこの機械は蒸気の音がドンドン、ドンドンと地響きを伴なって、まるで蒸気機関車のような働き具合なんです」と四代目の小野さんは笑います。
 これまでの麦の特性を生かしたすっきりとした飲み口。さらに、常圧のどこか懐かしい味わいと素朴な飲みごたえが加わって「黒岳」が生まれました。“麦”だからこそ実現できた“ブレンドの巧み”を味わえる焼酎です。
 生まれたての荒削りな焼酎が、時間とともに、樽の中で、ビンの中で、どんどん美味しくなっていくという常圧の特長。黒岳も当然その性格を持っています。古い蔵の中でじっくりと眠り、やがて落ち着きを取り戻した頃、にわかに出荷されていきます。飲み方もいろいろなら、肴とのさまざまな相性も楽しめる「黒岳」。ロックで冷やしても麦本来の甘味や香りがしっかりと残りますが、四代目流に楽しむならば、まずお湯を注いでから「黒岳」を注ぎ、さらにもう一回お湯を注いで三層の湯割りにするのがおすすめだとか。あまり混ぜたりせずに、じんわりと際立ってくる「黒岳」の存在感をほのかに楽しんでほしいと話しています。
  大分県由布市庄内町 小野酒造