おおいた七つの蔵物語 藤居酒造
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麦焼酎 豊後の里
阿蘇山系の清冽な自然水でじっくり仕込んだ深い味わい。フルーティで喉ごしも優しく、芳醇な香りがいつまでも楽しめます。
麦焼酎 豊後の里
季節ごとに里山の風景が美しく移り変わる野津町。不思議なことに、この竹は野津町の岩瀬地区だけに自生するという。黄色い部分が金色に光って見える珍しい金盟孟宗竹。大分県の天然記念物にも指定されている。

〒875-0201
臼杵市野津町大字野津市213番地の2
TEL 0974-32-2008
FAX 0974-32-2410
麹作りに徹底してこだわる姿勢。古さと新しさがともに生きる蔵。

 比較的暖かい野津町にあって、蔵のあるこの盆地は寒暖の差が激しく、冬の気温は氷点下まで下がります。一級河川では最も水質が美しいとされる大野川上流域にある町で、近くには国指定の天然記念物である風連鍾乳洞があります。巨大な石灰層が通る地域であり、それが自然のろ過装置となり、美しくミネラル豊富な水が豊かに湧く土地なのです。
 藤居酒造の創業は明治5年。当時の屋号を万力屋といいました。そのころに建てられた蔵は今も健在で、これに大正時代に建て増した大正蔵、さらに昭和蔵、そして平成の蔵(工場)が元気に働いています。 このように古いものを大切にする一方で、環境面や安全性には最新の技術を取り入れている藤居酒造。平成12年、九州ではいち早く、ISO14001を取得。蔵で冷却のために使用した水も、引いた川の水より美しく浄化して川に返し、汚泥などは有機肥料や燃料として再利用されています。また、OCPPオーガニック認証を取得するなど、材料の安全、品質にも特別なこだわりをみせています。
 「豊後の里」の特長は、絶妙な旨味のバランス。そのカギを握っているのが麹です。良質の麹は“はぜ廻りがいい”とか“はぜ込みがいい”と表現します。麹の質が良いということは、取りも直さず、麹の働き具合が断然違うということになります。種付けから出麹に至るまで、麹作りにこだわり、徹底して作り込むことによって、この蔵らしい、弾力のある蒸し工程となるのです。すっきりとフルーティで、マイルドな味わい。じっくりと仕込み、ていねいに蒸留することで生まれたこの蔵の麦焼酎の味。五代目の妻である専務の藤居憲子さんが「作ってみたらとても好評」という飲み方があります。「豊後の里」に少量のカルピスと梅シロップを加え、あとは好みの加減に割るというもの。焼き肉パーティなどにはあらかじめ作ったものを持参すると大人気だとか。食中酒としてはもちろんのこと、組み合わせを選ばず、さまざまなものとの相性を楽しめるのも「豊後の里」らしいといえるでしょう。
  大分県臼杵市野津町 藤居酒造