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長期貯蔵が生んだ味わいと香りの一体感。味わいが香りに、香りが味わいとして蘇る、こくと印象が楽しめる焼酎です。 |
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野津町の中央を北流する野津川は、やがて大野川に合流する。南東部は九州山系に続く森林地帯となり、川から、そして山からの豊富な水が町を潤す。“日本で一番美しい記念物“と評された風連鍾乳洞をはじめ、野津町には豊かで貴重な自然が残されている。 |
〒875-0201
臼杵市野津町大字野津市164の1
TEL
0974-32-2001
FAX
0974-32-4161
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独特のユーモアでいくつものとんち話を残した主人公の吉四六さん。野津町を代表するこの人物は実在の人で、モデルとなった廣田吉右衛門こそ、この蔵の正真正銘のご先祖です。蔵の中にも『この貯蔵庫は吉四六さんの生家が酒を造っていた建物です』の張り紙を見かけます。
「小さな蔵だし、売る分だけを造る」と話す四代目主人の赤嶺謙一さん。自ら焼酎を造る主人です。「DOTTON5」は常圧式で醸した焼酎を5年間じっくりと寝かせたもの。「自分の上にはウルサク言う人間がいないもんだから、効率のことなんか考えんで、ついつい造りたいように造ってしまうんじゃなぁ」と笑い飛ばす姿は、大分のとんち王を先祖に持つ貫禄でしょうか。
深く奥行きのある味わい、豊かな香りと一体となって口の中に広がる驚き。この「DOTTON5」の特長こそ、常圧式蒸留の長所を最大限に生かし切ったことにあります。長く蒸留せずに、しぼり過ぎない。麦の旨味や風味をふんわりと引き出したころ、潔く蒸留を停めます。さて、これから一気にアルコールに変わろうかという力を残したまま、樽で寝かせ、ビンで寝かせるのです。旨味や香ばしさに加え、さまざまな雑味までが封じ込められますが、その雑味こそが5年という時間の中で、麦焼酎本来の美味しさを伴なって、深い味わいや香りに変身していくのです。「最初は雑然とした味が、次第に整い、どんどん美味くなっていく。それが常圧の面白いところで、楽しみでもある」と四代目。赤嶺酒造では、25度は常圧式で、20度は減圧式で蒸留していますが、こうした造り分けをするのも、醸される焼酎の素性がいいからこそできる方法かもしれません。因みに、DOTTONとはこちらの方言で
“どんどん”といった意味の勢いのある言葉。しかし、そう名づけられた焼酎の味は、落ち着きのある見事な味わいです。 |
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